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飯沼誠司さんに聞いた小学生への水泳のススメ

編集部

幼少期より水泳を始め、水泳競技でのキャリアを積み、その後日本人初のプロライフセーバーとして活躍。現在は多くの子供たちへの水泳指導を行っている飯沼さんに、水泳競技の魅力について話を聞きました。

水泳を始めたのは健康のため

編集部水泳競技を始めたきっかけは?

飯沼3歳の時に水泳を始めたんですが、きっかけは健康のためでした。
実は子供の頃は体が弱かったんですよ。喘息も持っていたし、免疫も他の子より弱くてすぐ風邪をひくし、アトピーもあったり超虚弱体質でした。姉が水泳をやっていたこともあり興味もあったのと、健康に良いからというお医者さんの勧めもあり水泳を始めました。

編集部意外にもきっかけは健康だったんですね。

飯沼それから5歳になる頃にはかなり上達して向上心も出てきて、もう少し上の教室で本格的に水泳の競技にも向きあいたいという気持ちになっていました。
5歳の段階で親に直談判してここの水泳教室に行きたいと自分からお願いして移籍しました(笑)

編集部5歳で移籍ですか・・(笑)早熟ですねー。

週に10回の練習!

編集部小学生の時どのぐらい練習してたんですか?

飯沼小学生2年で選手コースを選んで1日1万メートル、週に10回は練習していました(笑)学校の前に朝練もあって。すでにオリンピックをこの時期に目指していました。

編集部ハードな練習ですね。。水泳以外のスポーツはしてなかったんですか?

飯沼実は水泳の他にサッカーもやっていました。
土日は試合が重なって、どちらを優先するか大変でした。サッカーもまあまあ上手でしたので(笑)
水泳で持久力が鍛えられていたので誰よりも走ることができましたね。
でも5年生の時にさらに上を目指すのに両立の難しさを感じてきて、どちらかを選ぶことになりました。自身の意思で水泳を選びました。理由はジュニアオリンピックに出たいという強烈な思いがあり、それに手が届くぐらい水泳の方が成績も良かったことが大きいです。

ハードな練習の日々。それでも自分の意思だから続けることができた。

編集部水泳に特化してからはどうだったんですか?

飯沼練習量も質もハードになって行きました。それに伴って練習に行きたくないという気持ちも出てきました。やはりまだ子供ですし、真冬の朝練は嫌だなとか、学校の友達は前日の夜のテレビ番組の話で盛り上がっているのに、自分は練習でヘトヘトでしたし、次の日の朝練に備えて夜にテレビなど見ていないので、もちろん会話についていけず。そんな日々もありました。

編集部それでも続けられたのは?

飯沼5年生でしたが自分の意思で選択したことですね。もし親や周りに強制されて水泳をやっていたら、続けられなかったと思います。
大事なのは自分の意思ですね。

全ての競技に有効な呼吸器系の強化に有効

編集部小学生の時に水泳の良さって改めてありますか?

飯沼水泳競技の持っている呼吸器系の強化や持久力系のトレーニングは小学生の時期にはとてもいい運動だと思います。

今の自分のライフセーバーの根底にもなっている心肺機能を培ったのがこの時期からの水泳競技ですね。
水泳による有酸素運動で心肺機能を鍛えることが他の競技に転向してもその競技でハードなトレーニングをする時の土台になるのでとても有効なスポーツだと思います。
カヌーの選手の話ですけど、200メートル競技で(カヌーでは最短距離)で優勝している世界チャンピオンがいたんですが、若い時には長距離での世界チャンピオンでした。若い時に長距離による有酸素運動で呼吸器系を鍛えたベースがあったから、一番短い距離でスピードを争う種目に転向しても強度の高い練習に耐えることができたということなんです。ベースの重要性がわかりますね。

水泳は僕みたいに喘息だった子供が健康になるきっかけにもなる、また、健康面でも良いし、過度な筋トレとかではなく全ての競技のベースになる呼吸器系のトレーニングになる。水泳以外でアスリートとして活躍した方で水泳経験者がとても多いこともよく耳にします。小学生の時期にやるにはオススメのスポーツですね。